昔々、とても大切にされていたお人形がいました。
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お洋服のボタンが外れてもお家の人が直してくれて、
それはそれは大切に可愛がられていました。


ですが、色々な事情でお家の人と離れなけれになる時がきました。

いつかは来るのはわかっていました。

でも実際に来た時、ものすごい悲しさと不安にかられました。


私はこの後どうなるんだろう。


お人形は、とあるさびれた店にたどり着きました。

その店には、一人で騒いでいるいい歳こいたオジサンいました。


なんかうるさくてしつこいオジサンだな、私大丈夫かな。


オジサンはお人形を見て、
ブツブツ独り言を言いながらガラスケースに向かいました。


このオジサン、私をどうするつもりなんだろう。


お人形が不安になったその時です、
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なんとお友だちが待ち構えてくれていたのです!


こんにちは!石油ストーブの換気をしょっちゅうやってる寒い店にようこそ!


お友だちはみんな笑顔で迎えてくれました。
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よく見たら顔が似ているお友だちもいました。


こんな着膨れしているオジサンの店に、、こんなたくさんのお友だちが!

お人形は嬉しくなりました。


でもお人形は、まだ不安に思っている事がありました。


それは、
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やたらと手足が長かったのです。


私はみんなと違う大きさだから、いじめられたりしないかな。

そう不安に思ったのもつかの間、
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大きいから私たちのお姉ちゃんになってもらおうよ!


どうやらお友だちは見たくれがでかいだけで、
勝手にお姉ちゃんにしてしまったのです。

でも、お人形もそれが嬉しくてたまりませんでした。


今日からみんなで仲良くお客様をお迎えしましょう、
冬はお客様が少ないらしいから、私たちが、お迎えしましょう!

こうしてお人形もすぐさま仲間になりました。

私たちサンちゃんと、たぶんその仲間!よろしくね!

お人形のお洋服に書かれていた文字、
古くて剥がれていましたが、
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スマイルのSを足すと最初からいたお友だちと同じ名前、
オオイケのサンちゃんだと気付いたのはその時でした。

私もサンちゃん、よろしくね!

あまりに強引すぎる展開に、店のやかましオジサンも、
もしかしたら本当にお姉ちゃんかもしれない、このまま増えていったらどうしよう、と、
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特別なお部屋を作ってくれました。

部屋っていうより押し込んでいるだけだな。

そんなオジサンの不安など気にせずに、
サンちゃんたちは明日も笑顔で客様をお迎えするのでした。


おわり


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